映画では、出家し十戒を守る出家尼僧(දස සිල් මාතා ダサ・シル・マーター、十戒を守る母)が描かれている。このダサ・シル・マーターは、具足戒(උපසම්පදාව、定足数を満たした僧集団によって授けられる戒で、この儀式により正式に僧集団に加わることになる)を受けておらず、正式には比丘尼ではない。
上座部仏教では、比丘が守らなければならない戒が227戒であるのに対して、比丘尼は311戒ある(新アジア仏教史04 スリランカ・東南アジア『静と動の仏教』、『インド・スリランカ上座仏教史』参照 )。
映画の冒頭の場面で、見習い僧である沙弥尼のポディ・アッティが仰向けに寝ているのを尼寺の住職の尼僧が見て、住み込みで尼寺の手伝いをしている婦人(ඇබිත්තිය)に、右横に体を向けて寝るよう指導するように言っている。右横に寝るのは、涅槃に入った仏陀の寝姿がそうであるからである。また、体を横向けにするほうが仰向けに寝るより、呼吸が楽だからだといった面もある。
"පොඩි ඇත්තිට නින්ද ගිහින් ද?"
"එහෙමයි."
"සූමනාවතී,
පොඩි ඇත්තිට කියල දෙන්ට ඕනේ, සිල් මෙහෙණිවරු උඩ බැලි අතට නිදිය ගන්නෙ නැහැයි කියලා. දකුණු ඇලයට හැරිලා නිදිය ගන්න පුරුදු කරන්ට."
"මට වෙන වැඩ නැතුවට."
"මට වෙන වැඩ නැතුවට."
「ポディ・アッティはもう寝ましたか」
「寝ました」
「スーマナーワティ、ポディ・アッティに教えてあげないと。戒を守る尼僧は仰向けに寝てはいけないってことを。右側に体を向けて寝るように慣れないとね」
「なんでそんなことを私が?」
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