2013/01/17

尼僧が守らなければならない寝方とは? - දකුණු ඇලයට​ හැරිලා නිදිය ගන්න​ පුරුදු කරන්ට​.

スニル・アーリヤラトナ(සුනිල් ආරියරත්න)監督作品のシンハラ映画උප්පලවණ්ණා(Uppalawanna, 『ウッパラワンナー』、ネットで視聴可能)は尼僧の生活が描かれているところが見どころの一つである。

映画では、出家し十戒を守る出家尼僧(දස සිල් මාතා ダサ・シル・マーター、十戒を守る母)が描かれている。このダサ・シル・マーターは、具足戒(උපසම්පදාව、定足数を満たした僧集団によって授けられる戒で、この儀式により正式に僧集団に加わることになる)を受けておらず、正式には比丘尼ではない。

上座部仏教では、比丘が守らなければならない戒が227戒であるのに対して、比丘尼は311戒ある(新アジア仏教史04 スリランカ・東南アジア『静と動の仏教』、『インド・スリランカ上座仏教史』参照 )。

映画の冒頭の場面で、見習い僧である沙弥尼のポディ・アッティが仰向けに寝ているのを尼寺の住職の尼僧が見て、住み込みで尼寺の手伝いをしている婦人(ඇබිත්තිය)に、右横に体を向けて寝るよう指導するように言っている。右横に寝るのは、涅槃に入った仏陀の寝姿がそうであるからである。また、体を横向けにするほうが仰向けに寝るより、呼吸が楽だからだといった面もある。

"පොඩි ඇත්තිට​ නින්ද ගිහින් ද​?" 
"එහෙමයි." 
"සූමනාවතී, පොඩි ඇත්තිට කියල දෙන්ට ඕනේ​, සිල් මෙහෙණිවරු උඩ බැලි අතට​​ නිදිය ගන්නෙ නැහැයි කියලා. දකුණු ඇලයට​ හැරිලා නිදිය ගන්න​ පුරුදු කරන්ට​."
"මට වෙන වැඩ නැතුවට​."

「ポディ・アッティはもう寝ましたか」
「寝ました」
「スーマナーワティ、ポディ・アッティに教えてあげないと。戒を守る尼僧は仰向けに寝てはいけないってことを。右側に体を向けて寝るように慣れないとね」
「なんでそんなことを私が?」

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