シンハラ映画『ウッパラワンナーඋප්පලවණ්ණා』に夫を亡くし、もうすぐ10年になると息子に語る場面がある。
"ලබන ඉල්මහාට අප්පොච්චි නැති වෙලා, හරියටම දහ අවුරුද්දක් වෙනවා. හෙට මාසෙ පෝය. එදා ඉඳන් හඳ පුරලා, පහලොස්වක වෙන්නෙ ඉල්මහාට. ඒ පෝය හතරටම ඒ මනුස්සයා සිහි කරලා, සේනාසනේ මෑණිවරුන්ට දානෙ වේලක් පිළිගන්නන්න හිතුවා. හෙට උදේ රැයින්ම මං ගිහින් එන්නම්. ගමේ තවත් උදවි යනවා. මෙහෙණිවරු පිණ්ඩපාත වැඩලා ආපහු යන හින්දා, සුනංගු නොවී ආපහු එන්ඩ පුලුවන්."
「次の11月でお父さんが亡くなって、ちょうど10年になる。明日はポーヤ。その日から月が満ちていき、15日目で11月になる。ポーヤが4回ある度に、あの人のことを思い出し、寺院にいる尼僧にお布施を差し上げようと考えている。明日の朝早く出かけるからね。村の人たちも行くことだし。それから、尼僧さんたちは托鉢に出るから、遅くならずに帰ってこれるよ」
ポーヤは陰暦で月に4回、すなわち、新月の日、上弦の半月の日、満月の日、下弦の半月の日にある。ポーヤは布薩日(ふさつび)で、この日に在家信者は八斎戒(はっさいかい)を守る。八斎戒というのは、五戒、すなわち、邪淫するなを除き、殺すな、嘘をつくな、酒を飲むな、盗むなという決まりだけでなく、踊りや音楽をするな、化粧や身を飾ったりするな、足の高いベッドに寝るな、正午以降に食事をするな、それから、五戒の不邪淫戒の代わりに性行為をするなという決まりがある。特に国の休日となっている満月のポーヤには白衣を着て寺院に集まる。上の会話では、ポーヤの日に亡き夫のために尼僧に布施をすることで、功徳を積み、その積んだ功徳を夫に転送しよと考えている。
また、ピンダパータපිණ්ඩපාතというのは、僧侶が托鉢に出かけていただく食事のことである。人里離れた林で修行する僧侶は瞑想の行を行うのだが、瞑想中に在家信者が来ると瞑想の妨げになるので、自ら出向いて托鉢を行うのである。
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