2013/07/09

メイド・イン・ジャパンが粗悪だと言われていた頃 -- අපේ රටේ කතාවක් තියෙනවා, ජපන් බඩු බාලයි කියලා.

 昔、日本製は質が悪いと言われていた時代があった。そのことは、スリランカでも知られていた。そのことを示す台詞が1993年のH.D.プレーマラトナ監督作品の『婚家』(කුලගෙය​Kulageya)にある。

 勤めを辞めて商売を始めた主人公ダヤス(ඩයස් Dias)が日本の商品を扱ってほしいと新規に持ち込むが、日本製が粗悪であることを理由に断れてしまう場面が次のシーン。

"මිස්ට් ඩයස්, මේ, අපේ රටේ කතාවක් තියෙනවා, ජපන් බඩු බාලයි කියලා. මම හිතන්නෙ නෑ, කවදාක්වත් අපේ රටේ ජපන් බඩුවට​ market එකක් තියෙයි කියලා."
"එහෙම කියන්ඩ එපා, සර්. දැනටමත් මේ products west එකේ popular වේගෙන එනවා. විශේෂයෙන්ම ආසියානු රටවල් හුඟක් ජනප්‍රියයි."
"මිස්ට ඩයස්, මම කතා කරන්නෙ ලංකාව ගැන​.
මේ market ගැන ​ මට කියන්න එන්න එපා. I have done better market research than you. I’m sorry. I’m sorry, Mr. Dias."

「ダヤスさん、スリランカにはこういう話があります。日本製は粗悪だと。スリランカで日本製にマーケットがあるなんて全く考えられませんよ」
「そう言わないでください。既にこれらの商品はヨーロッパではよく売れるようになってきているんです。特にアジアの国々ではとても人気があるんですよ」
「ダヤスさん、私が言っているのはスリランカの話ですよ。このマーケットについては私に意見するようなことはしないでください。市場調査はあなたよりもちゃんとやっていますから。申し訳ありませんが、お引き取りください、ダヤスさん」

 日本製に対する評判が変わってきた頃ではある(1960年代頃か)。しかし、スリランカでは一部の人には評価されているが、まだまだ一般的ではない時代のことである。その時代の変革期に、一人のスリランカ人が日本製を評価し、販路を築こうとしたのである。そして、この話は物語の主題へと展開していく。

 その後、彼を評価する友人に金主を紹介してもらい、ビジネスを拡大、成功をおさめる。しかし、生活が一変した状況を受け入れらない主人公の妻は、ある日突然夫と二人の娘を捨て、家を出ていく。しかし、本当にそうだったのか。本当の理由は何だったのか。結婚した娘夫婦との再会を通じて、この謎が解き明かされていく。

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