寺院にある避難民キャンプでタミル人の女の子のために誕生パーティーが開かれた。歌あり踊りあり。それを遠くから見つめる見習い僧。僧侶は歌や踊りが戒律上禁じられている。しかし、見習い僧の少年は音楽に合わせて自然に足でリズムをとってしまう。
見習い僧の少年は、中堅の僧侶にふと語る。
"මං මහන වෙන්න කලින් එක දවසක්, අපේ තාත්තා මගේ උපන් දිනෙ ලොකු උත්සවයක් ගත්තා. ඊ ලඟ අවුරුද්දෙ මගේ උපන් දිනෙ එනකොට, තාත්තා නෑ. හතර කේන්දරෙ පාලුයි කියලා අපේ අම්මා බැලුවෙ මාව ගෙදරින් පිට කරන්නමයි."
"උපදින එක, සතුටක් නෙමෙයි. දුකක්." (12話)
「僧侶になる前、ある日、父が僕の誕生日にパーティーを盛大に開いて祝ってくれたんです。でも、次の年の誕生日が来る前に、父はいませんでした。母は僕の天宮図の4か所に惑星が何もないからだと言って家から追い出そうとしたんです。」
「生まれるということは、喜びではないんだ。苦しみなんだよ。」
あるべき惑星が天宮図にないと、それは不吉なことだとされる。このことが父の死と関連づけられ、その禍の元である息子を家から追い出すことで問題が解決されると考えるのである。
仏教では生は苦と考える。
それでも、見習い僧の少年の体はリズムをとるのである。 亡き父が祝ってくれた誕生パーティーのときの自分の姿を思い出しているのだろうか。
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