「マリー」の第1話にニルマールが村に赴任して、ドライバーのグナパーラの運転で村を回る場面がある。その時の道路に関する会話が以下のもの。
නිර්මාල්: ආන්ඩුවෙන් මේ පාර හදන්න පස්
වතාවක් සල්ලි වෙන් කරලා තියෙනවා.
ගුණපාල: මහත්තයා, සභාපති ගෙ මිනිස්සු මයි
කොන්තරත්
ගන්නෙ. වලවල් වැහෙන්ඩ
උඩින්
බොරලු ටිකක් දානවා. එක වැස්සක් ගිහිල්ලා අත් ට්රැක්ටර් දෙකක් ගියාම ආයෙත් ඒ වගේම හෑරෙනවා.
ニルマールが「政府は5回もこの道路工事に予算を取っているんだけど」と言ったのに対し、運転手のグナパーラが「議会議長側の人が入札を取るのですけど、でこぼこ道を直すのに砂利をまいただけで、一雨来てトラクターが2台通り過ぎると、またでごぼご道に戻ってしまうんですよ」と答えている。
地方の有力者である政治家と土建屋が結びついて公共工事から利益を得る構造が暗示される。日本と同様、中央に集まった富が地方に再分配される過程において公正さが担保されていないという問題が存在する。
ニルマールが正義の味方として不正をなくす行政を行うストーリーが展開されると予測されたが、その後のストーリー展開はそうではなかった。入札が公正に行われるように試みる話がその後出てきたことは出てきたが、マリーとの恋愛話が主旋律となり、どこかへ消えてしまった。仕事を抜け出しては林の中でマリーと逢引きをしていたりして、公私混同の話になっていったのは残念。
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